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プロスタグランジンとは

プロスタグランジンと痛み

プロスタグランジンはエイコサノイドという脂肪酸の一種で、生理活性物質です。エイコサノイドはアラキドン酸から生成され、プロスタグランジンの他にもロイコトリエン、トロンボキサなども生成しています。

生理活性物質とは、生体の反応をコントロールする化学物質の総称で、わずかな量で各々の臓器に多様な変化をもたらすのが特徴です。そういう意味では医薬品なども生理活性物質の一種といえます。

プロスタグランジンはその作用から10種類程度に分別することができます。しかしその働きは実に多様で、血圧低下作用、炎症促進作用、平滑筋収縮作用、子宮収縮作用、血小板凝固作用、胃粘膜保護作用などが挙げられます。

これらの作用は複雑に作用しあっているので、例えば抗炎症作用のある薬を飲んでいると、炎症促進作用を阻止するのと同時に胃粘膜保護作用まで失ってしまうことがあります。

痛み止めと一緒に胃薬が処方されることが多いのは、そのためです。胃に優しい痛み止めは、なるべく炎症促進作用のみ阻止するよう工夫されているのですね。

プロスタグランジンと自律神経のかかわり

副交感神経

プロスタグランジンは自律神経に作用し、交感神経を抑制し副交感神経を優位にさせる働きがあります。交感神経は日中活動時に活発になる神経で、副交感神経は夕方から夜寝る前にかけて、リラックスしているときに活発になる神経のことです。

交感神経は血管を収縮させるので血圧が上昇し、脈や呼吸も速くなります。一方副交感神経はその逆で、血管を拡張し血圧を低下させます。脈や呼吸もゆっくりとなり寝るのに最適な活動になります。

プロスタグランジンが活発になっているときは、副交感神経も活発になっています。したがって痛み止めを服用しプロスタグランジンの活動を止めると、副交感神経が抑制されます。

そのため副交感神経による恩恵が受けられなくなる可能性があります。交感神経はストレスを感じているときに優位になる神経でもありますから、比較的体は緊張状態に陥ります。

胃腸の働きが悪くなったり、活性酸素が多くなったり、血圧は上がりっぱなし、さらに血行も悪いという状態になりかねません。痛み止めは計画的に服用したほうがよさそうです。

プロスタグランジン過多になる原因

食生活

プロスタグランジンには様々な種類がありますが、中には激痛の原因となるタイプのプロスタグランジンE2(PGE2)もあります。痛みは体の異常を伝える信号で大切なサインです。

しかしPGE2が過剰に増えすぎると、そのサインが必要以上に出すぎて辛い痛みとなってしまいます。PGE2が過多になる原因とその対策を知り、余計な痛みを感じない体質作りを目指しましょう。

PGE2が増えてしまう原因の一つに食生活の乱れがあります。特に気を付けたいのが肉、卵、菓子類、即席麺などの油に含まれるアラキドン酸の影響です。

体内にアラキドン酸という脂質がたくさん蓄積されると、これを材料にして多くのPGE2が生産されてしまいます。生理痛が激しいなど、何らかの痛みに困っている方はぜひアラキドン酸を含む食品を控えめにしてください。そして血行不良も痛みの原因となる場合があります。

血流の変化が乏しいため、PGE2が長い間同じところに堆積しつづけてしまうのです。さらにPGE2以外にも、プロスタグランジンF2αというタイプのものは、子宮を収縮させる働きがあります。特に生理痛のひどい痛みの原因になることがありますので、血行不良には十分注意しましょう。